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オンラインの本人確認、厳しくしすぎると逆に困る人増える?
なりすましや不正利用を防ぐため、口座開設も行政手続きも本人確認を強化する流れにある。方向として間違ってはいない。ただ「厳格ならよい」という発想には落とし穴がある。厳格さには常にコストが伴い、そのコストは特定の層に偏って乗る。 顔認証と身分証の突き合わせを必須にすれば、スマホのカメラ性能や操作の習熟度が壁になる。高齢者、視覚や運動に障害のある人、最新端末を持たない人ほど手続きから弾かれる。安全を高めたつもりが、正当な利用者を排除する結果を招く。セキュリティと利用可能性はしばしばトレードオフの関係にある。 確認された情報が集積される側のリスクも増える。厳格化とは、より多くの生体情報や証明書画像を事業者に預けることを意味する。その保管先が漏洩すれば、被害はパスワード流出の比ではない。取り返しのつかない情報ほど、集めること自体が新たな攻撃対象になる。 適正な水準は、取引の重みに応じて変わる。数百円の決済と不動産契約に同じ強度を課すのは過剰だ。一律に上げるのではなく、リスクの大きさに確認の強度を合わせる設計こそが要る。
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