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前科を一般公開するの、やめといたほうがいいと思う

アメリカには性犯罪者の氏名や住所をネットで公開する「ミーガン法」がある。日本でも凶悪犯罪が起きるたびに同様の制度を求める声が上がる。感情としては理解できる。ただ制度として機能するかは別の話だ。 公開の目的は再犯防止のはずだが、その効果は疑わしい。前科が公開されれば就職も住居も断たれ、社会から締め出される。行き場を失った人間が安定した生活を築けず、かえって再犯に追い込まれる。アメリカの研究でも、公開制度が再犯率を明確に下げたという頑健な証拠は得られていない。目的とされた効果が確認できていない。 さらに刑罰の原則にも反する。日本の刑罰は、刑期を終えれば債務を清算したものとみなす建前で成り立っている。公開はこの前提を崩し、刑期満了後も無期限の制裁を科すに等しい。二重処罰に近い。 私刑の温床になる危険も大きい。公開情報をもとにした嫌がらせや暴力は、対象を取り違えれば無関係な人を巻き込む。治安を上げるつもりの制度が、別の暴力を生む。管理は司法の内側にとどめるべきだ。