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グローバル化で得したのって結局一部の人だけだったな
安いものが世界中から届くようになって生活が便利になった、という話はよく聞く。ただ、その恩恵の配分を見ると、広がった格差のほうが目につく。先進国の製造業で働いていた人たちは、生産拠点が人件費の安い国へ移ったことで職を失い、賃金も長く伸び悩んだ。一方で、資本を持つ側や国境を越えて動ける高スキル人材は、市場が世界大に広がったぶんだけ稼ぎを伸ばしている。国と国の間で見れば、中国やベトナムのように貧困層を大きく減らした国もあるから、世界全体の格差は縮んだという見方も成り立つ。けれど一国の内側に目を向けると、上位層への富の集中はどの国でも進んだ。トマ・ピケティらのデータもその傾向を裏づけている。つまり「格差を広げたか」への答えは、どの範囲を切り取るかで変わる。国内の分断という次元では、グローバル化は明らかにそれを深めた側に立つと言える。便利さと引き換えに、負担を押しつけられた層が確実に存在する。